1995年に起きた阪神・淡路大震災の時のボランティア活動によって、日本ではNPO(Non Profit Organizationの略語)およびNGO(Non-Governmental Organizations)の言葉が全国に知られ、1998年の特定非営利活動促進法(NPO法)の制定へと繋がっていった。
NPO法人にとって、ミッション(社会的使命)という概念は極めて重要だ。日本を経済大国へと発展させた営利企業のように、NPO法人が、それぞれの社会問題に取り組み世の中を変えるバネとなると私は思っていた。
2008年6月ジュネーブで開催された日本を対象とする国連人権理事会の勧告26項目のうち、女性差別禁止、体罰の禁止、国内人権機関の設置など13項目を受け入れるものの、死刑制度の廃止、代用監獄の廃止、人種差別の撤廃、在日コリアンに対する差別の撤廃など7項目については受け入れを拒否した。
詳しくは、「国連人権理事会本会議におけるUPR審査に対する日本政府の対応についての日弁連コメント」に譲るが、
>>http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/statement/080613_2.html
まあ、外務省がシッカリとコメントを出していないのもヘンな話なんだけど、受け入れた項目と拒否した項目を比較してみると、異質なものを排除し、差別する方針は維持しようとする姿勢が現われているように私は感じる。
いつから、日本はこんな恥ずかしいことを平気で言える人権意識の低い国になってしまったのだろうか?
「失われた10年」という言葉があるが、バブル景気が崩壊した1991年頃からの10年間は、世紀末という時代感もあってたか多くの出来事があった時代だったと思う。そして、私にとっては思春期から学生時代を過ごした時代でもあり、今となれば独特の熱気があったように感じる時代だった。
1995年、阪神大震災、地下鉄サリン事件、Windows95発売、超円高(1ドル=79.75円を記録)
1996年、日本社会党が社会民主党に党名変更、民主党結党、小選挙区比例代表並立制に
1997年、鄧小平死去、香港返還、消費税5%に増税、景気後退、北海道拓殖銀行破綻・山一證券破綻
1998年、印パ核実験、FIFAワールドカップフランス大会開催、新民主党結成
1999年、コソボ紛争にNATO軍が介入しセルビアを空爆、ユーロ登場、自民、自由、公明の連立政権誕生
各年にも他に様々な事件があったと記憶しているが思い出すままに1行に収めた。東西冷戦終結後、旧ソ連、東欧地域では民族主義による紛争が多発、ASEAN諸国で急速な経済発展。しかし、1997年のアジア通貨危機で打撃を受ける。
PCが一般家庭に普及し、インターネットも僅かな歳月で爆発的に広まった。またPHSや携帯電話も爆発的に普及した。
私は上記のように時代が急激に変化していくことが当たり前のような状態で学生時代を過ごした。1992年以降は就職氷河期が続き、中高年のリストラも行われ、失業率が悪化した。不登校、引きこもりといった問題も深刻化していた。
私は大学時代は、いくつかの社会運動に興味を持っていたし、実際に関っていた。私が敬愛するP.F.ドラッカーが著した『非営利組織のマネジメント』が日本でも通用する時代がやってくると信じていた。インターネットはメディアを変えて成熟した市民を生み出す原動力になると思っていた。大学時代はManagementを専攻していたが、それは単純に利益追求型の限定された経営手法ではなく、社会起業家という存在が体系化された経営学の知識を活かして社会変革の担い手となることを信じていたからだ。
90年代末、海のものとも山のものともつかぬ幾多の市民団体が生まれ、それぞれの運動を繰り広げていたように私は感じていた。
インターネットで検索すれば、サブカルチャーだったり、マイノリティな問題に対する社会運動のWEBサイトが個人によって制作され、インターネットで言論を展開し、公の場でも行動し、発言を行なっていた。
9.11で何かが大きく変わった-そのときは、多くの政策議論が交わされたように感じた。
しかし、世論は自由が管理を要請する社会を選択した。多くの人が不可視の管理社会を空気のように受け入れた。
アメリカがイラクに侵攻した際に反戦デモに参加したのを最後に私は社会運動から離れて普通の社会人になった。
現在、日本国内には8万を超えるNPO法人が存在するが、その9割以上が零細個人商店のような有様だ。市民活動、ボランティアなどで検索をかけても殆どが行政の手が入った市民活動センターやボランティアセンターの情報が入ってくる。
国家や行政から距離を取った状態で、独自の視点を持った市民団体としての立場から社会的な問題提起を継続して行なっている団体は多くはない。
そんな中でカンナビスト、大麻問題のムーブメントは特殊だと思う。私は「大麻ごとき」という言葉を平然と使うこともあるが、大麻は特別な社会問題ではないのだ。年間3,000人を超える理不尽な逮捕者が出ようが、マスメディアが大麻汚染報道をヒステリックに騒ごうが、大麻は多くの現代日本人の生活に直接影響を与える問題ではないと多数が考えている。(にも関らず、ヒステリックなまでに繰り返す大麻パッシング、誤った大麻に対する情報を流し続けるマスメディアは何を世に訴えたいのだろうか?)
しかし、大麻の問題を通して見えてくることが数多くある・・・。
(1) 過剰なまでに加熱する大麻汚染報道を通して見えてくる日本のマスメディアの体質
(2) 行政サイドから垂れ流される不確かな大麻に関する情報
(3) 行政、マスメディアの情報を鵜呑みにして、思考を停止して議論をしようとさえしない人々
1~3の問題は、大麻問題に限らず、多くの社会問題が抱え、悩む問題だと私は思っている。
そんな中で、近年のカンナビストでは若い世代が積極的に「世の中おかしい!」という素直な声をあげている。
デモなんてカッコ悪いって言う人も多いかもしれないけど、大々的な告知もなく、政治的、組織的なバックボーンもなく、100人という人間が集まって、大麻問題、そして自由と人権の問題を世に問うたってのは凄いと思う。そんな420 JAPAN の活動を私はリスペクトします!!
2ちゃんねるの大規模OFF板で召集される「お祭り」のようなデモや活動も悪くはないけど、継続している社会活動を行なっている市民団体に声をかけていきたいと私は思っている。
カンナビストは、大麻(マリファナ)を科学的に見てアルコールやタバコと比べても有害性が高いとはいえない嗜好品と捉えており、このような大麻を大麻取締法によって取り締まり、刑事罰を科すことは不当な人権侵害ではないだろうかと考え主張している。よって、カンナビストは、大麻について少量の個人使用に限り、犯罪とは切り離して考える、いわゆる「非犯罪化」を提案している。まずは「大麻ごときで、人々を妄りに逮捕しないで欲しい!!」という気持ちがある。
そして私は、大麻に対する社会的な偏見が失われていく過程で、私たち一人一人が、他人の人生を尊重し、そして何より自分の生き方を大切にすることで、真に自由で暮らしやすい社会が創られていくことを望んでいる。
WORLD WIDE MARIJUANA MARCH のスローガンは以下のように述べている。
STOP ALL CANNABIS ARRESTS - STOP THE LIES
RELEASE THE MEDICINE -HEAL THE SICK
END THE PRISON STATE - CURES NOT WARS
大麻による逮捕を止めて下さい。-(大麻に対する)偽りを止めて下さい。
医療(大麻)を解放して下さい。-病人を救って下さい。
刑務所を終わらせて下さい。- 争いは解決策にならないのです。 (意訳:おおぞら)
大麻による逮捕を止めてください。 -私たちカンナビストの主張。
偽りを止めてください。-スキャンダルでもセンセーショナルでもない社会問題に対する公平な情報を!
医療大麻を認めて下さい-大麻問題に多角的な視点と、医学的な研究と患者の権利の尊重を
病人を救ってください。-精神疾患者の問題、公的制度が適用されない高齢世帯や病人家庭、
産前産後の家庭、多くの医療問題が社会的に議論をされずに行政に任されてしまっています。
刑務所を終わらせて下さい - 服役囚の4分の1が知的障害者という問題(刑罰ではなく医療を!)
不当逮捕という問題、刑務所における人権侵害の実態と問題・・・etc
争いは解決策にはならないのです。 - 反戦、反核、平和運動・・・etc
ふと、私が思いつくだけのことを書いたが、まだまだ多くの社会問題が上記のスローガンと繋がっていくだろう。
私は、マリファナ・マーチの掲げるスローガンは、大麻という問題を超えて多くの社会運動と繋がるものだと思っている。
私は大麻問題を少しでも多くの方々に知って貰いたい。そして、この問題を合理的な思考で考えて欲しい。
まずは、大麻問題、そしてカンナビストのムーブメントを冷静に観察して下さい。その上で偏見を乗り越えることができたなら、カンナビスト関西は、多くの市民団体・社会団体と繋がりを持てると私は考えています。
学生、市民による社会運動は、何処に消えたのか?
もし、まだ火が残っているなら、お互いに協力しあえることを模索しましょう。 是非、カンナビスト関西に連絡を下さい!!
社会問題、人権問題に興味があっても活動している良い団体が見つからないという方は是非サロン@関西に一度来て下さい。
難しいことかもしれないけど、大麻問題を通じて、あなたの社会問題、人権問題を訴える場が作れるかもしれません。
あなたが強い意志をもった社会運動家たらんとするなら、社会起業家として私はあなたを応援します。
大麻に対する社会的偏見は未だに厳しいけど、カンナビストは社会に開かれた市民団体です!!


