日本の大麻規制が始まったのは、1949年に成立した「大麻取締法」が最初です。これは、終戦後にアメリカを中心とした占領軍GHQが主導した「ポツダム省令」を受けてのことでした。(参考:大麻取締法は、どのように成立したか PJニュース)
大麻取締法制定から60年、大麻は昨年昨今のマスメディアによる大麻汚染バッシングが示すように、「大麻および違法薬物」として麻薬の代名詞のようになってしまいました。
「大麻」と言えば大半の日本人は腫れ物を触るかのように話題を避け、とにかく公教育で教わった通り「ダメ。ゼッタイ。」という政府のプロパガンダを鵜呑みにするだけの思考停止状態に陥っています。
大麻(=麻:あさ)はかつて日本の代表的な農作物でした。日本には古くから土着の大麻種が自生しており、大麻から得られた繊維は、衣服やその他の数多くのものに、昔からつい最近、つまり太平洋戦争が終わるまで、日本各地で農作物として普通に栽培されていました。
例えば、鳥浜遺跡(福井県)にある1万2000年位前の縄文遺跡の中で大麻の種が発見されています。また、縄文土器も模様は麻縄を押し付けて作ったと言われています。
また、辞書で「大麻」を調べると「伊勢神宮で頒布される神符。」という説明があるように、大麻は神道において欠かせない神聖な植物で、日本各地には大麻神社がいくつもあります。
伊勢神宮のご神体である天照御大神(あまてらすおおみかみ)の命の源を象徴する太陽の御印が神宮大麻すなわち神が宿る大麻といわれています。この神宮大麻=お伊勢さまのお神札は、江戸時代末期までには全世帯の9割が神宮の神札「大麻」をおまつりしていたそうです。
(参考:神宮大麻をご存じですか。 伊勢神宮)
*左の写真は「神宮大麻と神棚」、神宮大麻には「天照皇大神宮」と書かれています。
このように、大麻は古くから日本人に親しまれてきたものでした。日本に「麻」のつく地名や名前が多いことも、麻が日本人にとって身近なものであったことを示している言えます。
*より詳細なサイト→「大麻と日本人」(麻の実食品 ニュー・エイジ・トレーディング)
上記のような歴史的背景もあって、日本各地には麻を利用した様々な伝統工芸が存在していますが、現在その殆どが消えてしまいそうな状態です。 1950年代には約25,000人いた大麻栽培者ですが、現在では100人にも満たない状態です。現在、日本の伝統産業としての麻が、ひっそりと死に絶えようとしているのです。*大麻は大麻取扱者(許可制)になれば日本国内でも栽培することが可能です。
カンナビス・トークフェスタ in Osaka に講演者としてお招きした赤星栄志さんは、日本における大麻(ヘンプ)の産業利用と伝統工芸の研究および活動における第一人者といえる方です。
麻は伝統工芸の分野であれば、例えば長野県の長野市鬼無里にある麻の歴史と文化がよくわかる鬼無里のふるさと資料館、同じく大町市美麻にあり、農業博物館としてマニアに有名な麻の館があるそうです。(長野では昨年に「信州麻まつり&信州麻サミット」が開催されました。今年も開催されるそうです。)
そこで赤星さんや地元の方々が、これらの資料館を活かして、麻の伝統工芸を復元・復活ができればと考えていたところ。行政や文化財関係の方からみて、文化財に指定&登録されていない限り、「文化」になっていないというクレーム(?)がついたそうです。
一般人が使う文化という用語と、行政や文化財関係者がいう「文化」は違い、 お役所の方がいうには、鬼無里と美麻は、麻づくりの生活文化はあったかもしれないが、文化財に指定&登録していないので、復元や保存するほどのものではないということだそうです。これはひどい
麻は戦前まで各地域生活に密着した普通の農作物であった為、 文化財としての価値を見出されていなかったという実状がありますが、古くから日本の歴史と共にあった文化であることは間違いありません。
このままだと伝統工芸としての麻の文化は、歴史から抹消されかねません。
私は日本が歴史の中で育んできた様々な文化を大切にしたいと思っていますし、それを守り、次代に伝えようと真摯に活動されている方々を応援したいと思っています。
詳細は赤星さんの「ヘンプ55ホームページ」のふぁーみんぐ通信(09年1月号)を拝見してください。
埋もれている麻の文化財の指定と登録を!~長野県の場合の巻~
http://www.hemp-revo.net/report/0901.htm
産業用大麻(ヘンプ)や伝統工芸としての麻の話をカンナビスト関西のサロン(交流会)で話してもらっても全然問題ありません。
直接、赤星さんに連絡を取っていただいて伝統工芸分野の麻の活動に参加してもらっても構いませんし、カンナビスト関西のサロンの方が来易い方は、カンナビストを通して貰っても構いません。
私たちはカンナビストは、非犯罪化運動に他者を巻き込んで無理やり手伝って貰うという気は一切ないので、現在あるネットワークは惜しみなく必要な方に提供するつもりです。


土曜日, 7. 3 月 2009
伝統文化と叫ぶ人々は、必ずこの道を見ない限り 説得力がない。
温故知新 大麻の改新!!!